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入院17日目(退院)

昨夜は向かいの爺さんの寝言と呻き声が凄まじく、そして隣の人が突然バターーン!と倒れたりしたせいでほとんど眠れなかった。
少し眠ると悪夢で目が覚めてしまった。精神衛生上よろしくない。明るくなり6時頃やっとウトウトしはじめるが、検温が始まり看護士さんの声でまた目が覚めてしまった。

朝ご飯。
ご飯、納豆、麩の味噌汁、切り干し大根と油揚げと人参の煮物、ミルミル。
納豆を食べるのもずいぶん久しぶりだがヌルヌルしてよく噛めない。家で食べる時は挽きわりにしよう。

ご飯を食べると特にやる事もなく、退院の準備。と言っても荷物はそれほど無いし、すぐに片付いてしまった。
妻が来る。

主治医と今後の事を話す。
まだ炎症が残っているからステロイド15mgをしばらく続行し、アサコールも飲み続ける。二週間後に診察の予定で、その後は経過にもよるけど一ヶ月とか二ヶ月ごとの診察で大丈夫とのこと。もちろん急に体調が悪くなければ外来に来て下さいとも。
クローン病の疑いについては次回の診察の時に生検結果もわかるだろう。
主治医からは「二週間でずいぶん良くなった。あの時に入院してよかったね〜」とも。
無理して入院を先延ばしにしていたらちょっとマズかったかもしれない。あの内視鏡の映像は忘れることはないだろうな。
妻曰く「入院時は顔色も悪く心ここにあらずだった。目もどこを見ているかわからず何だかおかしかった」らしい。
その時にはそんな自覚はまったくなかったが、入院して少し落ち着いた時に「自分でも精神状態がおかしかった」ことに気付いた。
なんというか、全てのことが「やりたいこと」ではなく「やらなければいけないこと」になってしまい、荷の重さに潰れかけていたような感じだ。でも苦しいという自覚がないからストレスの出しようがないというか、、、表現が難しい。
ものの本によると「自覚できるストレスより自覚できない無意識のうちにあるストレス」が問題らしい。

やらなければいけないことを全て投げ出したあとに、とても心がすっきりして穏やかになったような気がする。
ただ病院で寝てればいいんだ。他のことはどうでもいい、と。

会計待ち。
今日は退院の人が多いらしく、しばらく待つ。10時頃にやっと会計のお知らせ。1階で清算。
同室の人とはコミュニケーションを取っていないし、看護士さんたちも朝は忙しく挨拶もほとんどなく退院。

入院中に一度外出をしているけれど退院となるとやはり解放感がある。もう病院には戻りたくない。
見慣れた街の風景も別の街のようだ。
午前中だけど暑く、じっとりと汗をかく。
妻が朝ご飯を食べていないというので南阿佐ヶ谷の喫茶店でモーニング。
僕はアイスレモンティー。

家に戻り、シャワーを浴びてベッドに横になる。
家のベッドはとてもやわらかくて雲の上のよう。病院のベッドはとても固かった。それも眠れなかった原因の一つだと思う。
お昼ご飯にざるうどんを食べて休憩したら、いつのまにか眠ってしまった。

食材を買出し。
自転車で出かけたがスーパーで買物をしただけでかなり疲れてしまった。体力が落ちたので少しずつ戻していこう。

晩ご飯は和食。
ご飯、大根と麩の赤出し、鰺の干物、南瓜の煮物、柴漬け。
ご飯を少しおかわり。たくさん食べて体力をつけなければというのもあるが、やっぱり自分で作るご飯は美味しい。
でもご飯をきちんと作るのは手間がかかるなあ。仕事が始まったらどうしようと不安になるが、そのとき考えよう。なんとかなる。
明日の予定がなにも無い幸福。
本屋と家電を見に行きたいな。
by tonpu-2 | 2011-08-13 21:21 | 潰瘍性大腸炎